へりちゃんさんへお誕生日プレゼント
へりちゃんさんへのお誕生日プレゼントで、バルバルの匂いを嗅ぐモンモンです。
へりちゃんさんのTwitter:@oshigaoishi
「やっと体を洗える」
宿屋の部屋に入るなり、バルバトスは背伸びしながらそう言った。ソロモンもその横に荷物を置く。
「3日も洗ってなかったら、さすがにちょっと気持ち悪いよな」
路銀はあったのだが、運が悪く宿屋に泊まれない日々が続いていた。今頃、そのことで人一倍不機嫌だったウェパルは、湯を貰って体を清めているところだろう。風呂があれば良いのだが、残念なことにそれはなかった。
「それに匂いも気になるしね。香水も持ち歩けなかったし」
「匂い……、そんなに気になるか?」
ソロモンはバルバトスの首筋へ鼻を寄せる。体が洗えない状態でも身嗜みに気をつけるバルバトスの匂いを不快に思ったことはない。むしろ良い香りなのではないだろうか。ソロモンはバルバトスの服を掴みながら確認する。良い香りだ。
「えっ、ちょっ、何やって」
「臭くないよ。むしろ、良い匂い……」
バルバトスの匂いを肺いっぱいに吸い込む。ずっとこうしたいと思うほど魅力的な匂いで、体の芯が熱くなっていく。
「離れるんだ」
「もうちょっと」
「もう」
簡単には離れないと判断したバルバトスは、大人しくソロモンへ身を任せている。
目を細めてソロモンは匂いを嗅いだ。気のせいかバルバトスの体温が上がり、匂いが濃くなっている。胸元を緩め、首筋を舐めたい欲が湧いたが、さすがに本気で怒られそうなので踏みとどまる。
「……ソロモン、その先は体を洗ってからだからよ」
「うっ」
「これで興奮されるのは不本意だけどね!」
バルバトスに指摘された通り、ソロモンの体は傍目からでもわかるくらい興奮していた。ソロモンはうつむき、バルバトスの服を放す。
そのまま、名残惜しさを感じながら、ソロモンは湯を貰いにバルバトスについていった。